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ねっけつ! じっけつ!! はもにか道

blow it untill the BLUES away!

『520DXのカッピング』問題

 アンプリファイド・ハープを吹く際に大切な要素のひとつが『カッピング』と呼ばれるマイクの持ち方。マイクを手で包み込むことで音に独特な響きと厚みを加え、さらにはハウリングを抑える効果も。

 

 具体的には以下の通り。

 

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1、「影絵の狐」の要領で左手の人差し指と親指でハーモニカを摘む。

2、残りの三指でマイクを握る。この時、マイクのグリルガードとハーモニカの間に空間を作ることが大事。

3、さらに右手でマイクを包み込むようにして、手の内に収める。

 

 これが教則本などに書かれている一般的なやり方。

 

 マイクが軽ければこれで問題ないのですが、大きくて重いシュア520DXを使う場合、この握り方では非常に具合が悪い。ハーモニカが二指の間にズブズブと沈んでいく。グリップし直そうにも、マイクを保持しつつ同時にハーモニカの位置を修正なんて無理。結果として演奏には集中できないわ、左手指は力を入れすぎて引き攣ってしまうわと散々。

 

 これを「マイクが重いから悪いんだ!」と思うのは早計。実は人間の身体は「二つの動作を平行同時に行うことは苦手」なので、このような状態になってしまうのです。

 

 二指でハーモニカを「摘み」、三指でマイクを「握る」。二種類の動作を同時に行おうとするから、どちらも本来の力が出せないのです。そこで私が工夫したグリップは以下の通り。

 

1、まずはハーモニカの摘む際に、ハーモニカの端を人差し指と親指の間(水かき)に乗せるように引っ掛ける。

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2、マイクを三指で握ります。ハーモニカとマイクの間には指の幅一本分ほどの空間を。

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3、右手でマイクを包みます。この時に人差し指の付け根に右側のハーモニカの端を乗せ、右手首をグッと返して両掌底を合わせるように。高音部に軽く親指を添えます。

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 このようにグリップすると、どんなに強く唇を押し当ててもハーモニカが指の間でズレたり沈み込んだりすることはありません。手の内の空間もしっかりキープできます。左人差し指と親指は添える程度で『摘もう』とする力みからは解放されます。その分だけマイクを握ることに専念でき、結果として持ちやすさが断然違ってきます。また、右手首の返しを上手に使うと、マイクなしで演奏する時と同じように手首の動きだけでハーモニカを操作できます。

 

 私と同じように520DXの重さにウンザリしている人がいましたら、ぜひこのグリップを試してみてください。

 

 そうそう、もう一つのグリップ法として、左右から親指で挟むやり方がありますが、こちらはタングブロック奏法には向きません。1〜2穴の低音部を吹く時に自分の親指が邪魔になってしまうのです。ご参考までに。

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