ねっけつ! じっけつ!! はもにか道

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「メジャーボーイと某超有名フォークデュオ」の問題

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 先日カントリー・チューニングに加工したトンボのメジャーボーイ、購入したのは10年以上前で、2〜3年前からお蔵入りしていたもの。

 

 引っ張り出してみると、プレートカバーのメッキに点錆が出ることも、リードに緑青が吹くこともなく、新品同様にピカピカ。もちろん音も問題なし。同時期に買ったホーナーのマリーンバンドは楽器としての生命を終えているのに。これが日本の物作りなのだよなぁ。

 

 んで、ふと思い出したのが某巨大掲示板のハーモニカスレッドで読んだ超有名フォークデュオの話。

 

 ファンクラブ会報だったかのインタビューで語ったところによると、ハーモニカ担当のメンバーはメジャーボーイを年間100本以上(正確な数は失念)も吹き潰すというのだとか。

 

 これは絶対にありえない話。仮に年間100本として、月に約8本。ただでさえリードが粘っこくて調律の狂いにくいメジャーボーイをわずか1ヶ月で8本も再起不能なまで吹き潰すなんて、24時間吹き続けても無理無理。

 

 それにねぇ、10ホールズはリードに強い負荷をかけるような吹き方をするとてきめんに音程が狂うのです。微妙にフラットした気持ちの悪い音になります。つまり、ハーモニカをすぐに壊す人は下手クソってことなんですけどねぇ。

 

 ちなみに……顔を歪め身をくねらせながらハーモニカを吹くアーティストがいますが、あれってエレキギターの『顔チョーキング』(ギュイーンという音に合わせて顔を歪める)と同じ。一種の芸風で演奏の巧拙とは何の関係もありません。

 

 さらに言うなら、メジャーボーイのカバープレートは頑丈で、人並み以上に握力が強い私が思いっきりグリップしても凹みさえしないほど。プラスチック製のコームも1ヶ月で劣化するような代物じゃない。そもそもメジャーボーイはリードプレートがネジ止めになっているので、調律が狂って再調律も効かなくなったら、リードプレートのみを交換すればいいだけの話。

 

 これを1ヶ月につき8本も毎月吹き潰そうと思ったら、演奏するたびにピート・タウンゼントよろしく楽器をぶん投げてアンプに叩き付けるか、ジュニア・ウェルズに弟子入りを志願された時のサニー・ボーイ二世のように無慈悲に楽器を踏んづけるか、あるいはジミ・ヘンドリックスの真似してライターオイルをかけて火を付けるか。

 

 ま、いずれにせよ、トンボ楽器からスポンサードを受けているはずなのに、楽器の耐久性に疑念を抱かせるような発言はありえないよなぁ……と当時思ったものです。おそらくはファン向けのリップ・サービスで「それくらい俺は練習しているんだよ」ってのを誇張して表現しただけなのでしょうけど、これを真に受けたファンらしき人が、この発言を根拠に「だから彼が日本で一番ハーモニカが上手い」と主張していました。微笑ましいというか、何というか。

 

 なお、上記の内容を再確認しようとザッと検索してみたけど、グーグルでは引っかかりませんでした。一時期はウィキペディアにも記述があったのに。トンボ楽器なり、アーティスト側なりが何らかの手段を講じたのでしょうかねぇ。

 

 何が言いたいかというと『トンボ楽器のメジャーボーイは良いハーモニカですよ』ってことです。