ねっけつ! じっけつ!! はもにか道

blow it untill the BLUES away!

わたた たたた たたた たたふ⁈

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  北斗百裂拳!……ではなくて、ただいま絶賛練習中の『Walter's Boogie』の冒頭6小節、バンプとかチャグとか呼ばれるハーモニカ独特の演奏法のお話。

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 1小節目は2、3、4番の穴をガバッと咥え、息を吸いながら2、3番の穴に舌先を押し当てたり、離したりして三連符のリズムを刻みながら、4穴の音を伸ばす。2小節目は穴をひとつ横にずらして3、4、5番で同じことを。これを繰り替えてして計4小節。5小節目で4、5、6番に移って、やっと吹音。そして6小節目で5、6、7番の吸音。

 

 言葉にすると大したことないように聞こえるけど、これが結構難しい。っていうか、上記の通りに「息を吸いながら、舌を動かして」なんてやってたら、1小節分も続かない。舌は引き攣れ、息は胸一杯に詰まって、それ以上吸えなくなる。

 

 じゃあどうするか? ハーピストはこれを言葉にしちゃうのです。

 

 こういった複数の音を出す奏法の場合、単音での奏法よりも軽く、優しく息を通すのが基本。そうしないと音量のバランスが崩れちゃうからね。1枚のリードを鳴らすのと同じ空気を3枚のリードに送ったら、3倍の音量になってしまう。だから、言葉を喋る時に起こるわずかな空気の流れでも十分。

 

 つまり「舌を突き出して、引っ込めて」と考えながら操作するより、それに近い舌の動きをする言葉を発語(?)した方が無駄も無理もなくなるのです。

 

 てなわけで、まず私が考えたのはコレ。

 

わたた たたた たたた たたた

 

 これで1小節。1拍目の三連の頭にアクセントがあるので、ここは『わたた』として、あとは『たたた』。

 

 ところが、やってみたけど、これじゃ4小節通せない。3小節が精一杯。吸音ぶっ続けってのは思ってる以上にハードルが高い。そんなの関係ないとばかりに軽やかに演奏する本家ビッグ・ウォルターや西村ヒロ氏のお手本演奏を聴いて頭を抱えたり。

 

 

 ビッグ・ウォルターなんて、肺活量もさほどなさそうな小柄なおっさんで、しかも喫煙者。晩年間近に出演した『ブルース・ブラザース』でもマイクを持つ手に煙草を挟んでジョン・リー・フッカーと名曲『BOOM BOOM』を気持ち良さそうにブロウしてる。なんか悔しい。けど、これがプロってことなんだなろうなぁ。

 

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 ま、それはさておき、どうするか。このテンポでこの符割では息継ぎする合間はない。なんとか誤魔化す方法はないものか?

 

 んで考えたのが「4拍目の3連の最後を吹音にして息を抜こう」と。

 

わたた たたた たたた たたふ

 

 この最後の「ふ」の時に、唇をハーモニカからわずかに離して、口の端からも空気を抜く。こうすることで音量も落ちるので吹音を目立たせずに息を整えられる、と。

 

 今日は、この練習を仕事の合間に延々と。気がつけば1時間以上もこの6小節を繰り返して、なんだか不思議と気持ち良くなったりして。

 

 私の先生が若い頃に『オレンジ・ブロッサムスペシャル』のトレイン・バンプ(列車の走行音を模した奏法)をひたすら練習して過呼吸でぶっ倒れたと言ってたけど、その気持ち、少し分かるかも(笑)

 

 結論としては、神谷明氏は上記の6小節をきっと上手に演奏するんだろうな、と⁉︎

 

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